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歴史系総合

69 名前:名無しさん 投稿日:2007/12/23(日) 23:56:38 ID:j3zWdwdE
久しぶりに投稿。>>24の咬住 (李天桂) の解釈に補足。ネタ元はこれ:

Hoong Teik Toh (卓鴻澤): Materials for a Genealogy of the Niohuru
Clan: With Introductory Remarks on Manchu Onomastics (Wiesbaden:
Harrassowitz Verlag, 2005).

表題の通り『八旗満洲鈕祜祿氏通譜』の紹介と、満洲語の人名に関するちょっ
とした論考。後者は長い註釈のおかげで有り得ないぐらい読みにくい。

満洲語の文献に出てくる満洲人の人名には、支那語っぽいけど何だかよく分か
らないものがある。これに対する Hoong の主張は次の通り。支那語っぽい名
前は、先に漢字があって、それを満洲文字で転写したと思われがちだけど、そ
うとは限らないから注意が必要。それを解明するには、満洲人だけでなく、契
丹、女真、ウイグル、モンゴルの名前も参考になる。ちょっと乱暴な感じがす
るけど、この見方は新鮮。

例えば、宗室の Hooge の -ge は、歴史のあるサフィックスで、金末の契丹人
で高麗とも関係のある耶律留哥の哥と同じだと言う。元々は、トルコ・モンゴ
ル系のサフィックスで愛称を作る -ka が起源だとする。唐の玄宗が息子の李
琰に三哥と呼ばれたという記録もあるそうだ。

問題の咬住だが、-ju も古くからあるサフィックスらしく、契丹人の名前にも
見える。-ju の意味については特に述べていない。-ge 付きの名前には、対応
する -ju 付きの名前が確認できる他、満洲人の名前については、-tai, -tu
とも交代例が見られるという。「咬」字がどういう意味か、そもそも意味があ
るのか分からないままだが、女真の命名習慣に基づく名前という点は問題ない
だろう。

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