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高句麗語合戦3 〜あれは韓国これは日本〜

281 名前:娜々志娑无 ◆1ONcNEDmUA 投稿日:2007/05/28(月) 16:29:04 ID:atvsow2g
 続いて「正夫人」「世子」の一部として出てくる「マカリ」という語について。
本語については、岩波の旧大系『日本書紀』に大野晋執筆と思しき解説が
あり、李朝語の「mΛt-har」の音写ではないかという推定がなされています。
『李朝語辞典』を見ますと、確かに兄や姉等目上の親族を指す語に冠する
「mΛt」という語が見え、李朝語「mΛt」が親族の序列で上の者を意味する
語であることは窺えます。ただわからないのは「har」でして、スレ主の探し方
が悪いのかも知れませんが、『李朝語辞典』にはそれらしいものは見当たり
ません。文法成分なのかとも思いましたが、李朝語の属格は「-Λi/щi」「-s」
(李基文『韓国語の歴史』による)のようですから該当しないようです。この辺
は朝鮮語にお詳しい人にお教え願いたいところですね。一方、日本語から
対応する語を見つけるのは難しそうです。せいぜい「マ(真)」くらいですかね。

 ところで、今気が付いたのですが、もしこれが「har」ではなくて「hΛr」なら、
『李朝語辞典』に見える「hΛl(一日)」と対応させることが出来るのではない
でしょうか。仮にですよ、複合語の一部となった「hΛl」に「一番目」という意味
が認められるのであれば、「mΛt-hΛl」は「一番上の」という意味になります
から、高句麗語?「マカリ」は李朝語で説明がつくということになります。しかし、
それよりも重要なのは、本語の解釈次第で高句麗語の数詞「一」を明らかに
出来るかもしれないということです。何せ高句麗語の数詞は三・五・七・十以外
のものは知られておりませんから、もしこの解釈が成り立つのであれば、一に
ついては高句麗語が新羅語〜朝鮮語の数詞と対応し、日本語とは対応しない
ということになり、私も大幅に高句麗語についての考えを改めなくてはならなく
なってしまうわけですが、どうなんでしょうねぇ。

 何か恐ろしい考えになってしまった(><;)ので、王を意味する「オリコケ」と
王妃を意味する「オリクク(オリクシ)」については次回に回します。

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