CCBot/1.0 (+http://www.commoncrawl.org/bot.html)
掲示板に戻る 最初- 前5 新着 最新5

韓国の歴史をものすごくわかりやすく書いてみた

[323:sweeper ◆HBa/NeetAA(2008/09/20(土) 12:40:48 ID:OXKXV5Lc)]
157 名前:マンセー名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 00:28:51 ID:HY+nVnwe
(続き)
榎本「腕力というか実力というか、それがあれは難しくないが、しかし実力がない以上は、外交の手順を
踏むほかはなかろう。まず朝鮮国王から英露両政府に対して抗議書を送らせねばならない。
それでも退去しないなら、各国に訴えて同情を求めるしかない」

李 「朝鮮政府はすでに各国領事に書を送って、そのことをし始めているアル」

榎本「それは知ってるけど、その書簡って、言葉遣いも体裁も外交上の文書となってないしろものだよ。
それに巨文島のことだけに止まっている。露国が英国の行動に倣うなら、更に重大な事態となる、
という印象を読む相手に持たせるような文書でなくっちゃ」

李 「予の所見では、それでも米国もビスマルクも英国に向って異議を唱えることはないということアル。
もはや貴国と中国あるのみ」

榎本「まあこの事を話すのは他の機会に譲って。だいたいね、朝鮮の内政が問題なのよ。
今のように朝鮮政府内で有能な人材が排除されて内官どもが好きなようにやってるのを許していたら、
必ずその内に内乱が起きて、次には外患が起るだろうよ。朝鮮の内政に干渉するわけではないけど、
これは日清両国の利益にも関係することだあね」

李 「予もそれを思わないではないアルが、中国は昔から朝鮮の内政は不問に付しているアル。
今、中国から、賢人を用いて小人を遠ざけるべし、と命じても、とても今の朝鮮王のような軟弱と
暗愚さなら、結局は周囲に籠絡されて、表では我が言を容れても、裏では決して実行しないだろうアル」

158 名前:マンセー名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 00:30:10 ID:HY+nVnwe
(続き)
 李鴻章さすがによく高宗のことを分かっているw。実は明治17年の朝鮮事変すなわち朴金の乱で
国王が朴金らに乗せられて積極的に行動を共にしたことも李鴻章はよく承知していたらしい。

榎本「そういや、大院君を朝鮮に帰すかもしれないと聞いたけど」

李 「朝鮮からそれを願い出ているアル」

榎本「大院君が帰るなら、また朝鮮では紛擾が再燃すると思われないのか」

李 「不快を抱く者もあろうアル。しかしこの人が朝鮮にいたなら、露国に密使を送るようなことは決して
許さなかったろうアル。それよりも、朝鮮に紛擾を再燃させるのは貴国にいる金玉均のような者たちアル。
人心を撹乱するために朝鮮に書を送って流布させているアル」

榎本「ふふふ、まあねえ」

李 「日本政府はなにゆえ金玉均らを朝鮮政府に引き渡さないのか」

榎本「いや、日朝間では犯罪者引渡し協定がないのよ。それに国事犯は文明各国では互いに
引き渡さないことになってるし。これ独立国の権利ね」

李 「朝鮮に引き渡したくないなら中国に渡されたいアル。中国は決してこれを刑にかけず、
ただ幽閉しておくだけアルから」

 いやそれって刑の一種だからw


[324:sweeper ◆HBa/NeetAA(2008/09/20(土) 12:42:46 ID:OXKXV5Lc)]
159 名前:マンセー名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 00:31:23 ID:HY+nVnwe
(続き)
榎本「我が国にいる朝鮮人を貴国に引き渡すいわれはないよ」

李 「それならば、貴国で幽閉して乱の兆候のないように処置されたいアル」

榎本「いやいや、貴国では大臣の判断でそれが出来ようが、我が国に於いてはたとえ皇帝陛下であっても、
無罪の者を幽閉することなど出来ないの」

 これ、後の大津事件に於いても適用された考え方。

李 「彼は治安を妨げる者ではないアルか」

榎本「間接的にはそうなんだが、直接に罪名を下すことは出来ないよ。まして捕えて幽閉するなど」

 しかし後に大阪事件が起きるなど、治安上問題ありとして国外退去を命ずることになる。

榎本「我が政府は金玉均らが逃れてきて我が国にいるのを許しているが、決して保護しているわけでは
ないよ。朴泳孝らは米国に行ったし、金玉均は今は京都近くにいるが、彼が復活を図っているというのは
閣下の思い過ごしと思うが」

李 「朝鮮人は上下挙げて暗愚アル。金玉均の流言を信じて動揺するのは明らかアル!」

160 名前:マンセー名無しさん[] 投稿日:2008/09/20(土) 00:35:51 ID:HY+nVnwe
(続き)
榎本「やれやれ、それほど閣下が心配するなら、ま、とにかく外務卿にはそれ相当の善処をするように
要請しておこう」

李 「なにぶん頼みいるアル」

榎本「そろそろ時間だが」

李 「明日は答礼にこちらから貴領事館に赴くアル。今日は支那料理を供したい。原敬領事もお伴あるなら
幸甚アル」

榎本「承知した」

 朝鮮料理は嫌だけど、支那料理はいいよなあ(筆者独言)

 さて翌日は、会談の核心である井上外務卿の朝鮮指導提案について。
(つづく)


[325:(2008/10/01(水) 23:56:19 ID:SVIWm5ZE)]
併合前の日朝
さて翌日、再び天津総督衙門に於いて榎本武揚と李鴻章は会談を開いた。

榎本「朝鮮京城に居る露国書記官のスベーヤってえ者が、朝鮮政府に迫って、約束した朝鮮兵の教練のことを受け入れないなら、我が国は済州島を占拠すべースキーっとか言ったらしいが」

李 「ふふん、予も英国人からそれを聞いたアルね。しかし済州島は軍艦が停泊出来るような港はないアル。露国がほんとに占拠することはないだろうアル」

榎本「ん。自分もそう思う。おそらく朝鮮政府を恐怖させるための虚喝だろう」

李 「とにかくもし密約などあっても絶対に無効アル! 我が国の承諾が必要なのが清韓旧例の事アル! 露国が朝鮮に進出してくることは我が国のみならず、日本にとっても憂慮すべきことではないアルか?」

榎本 「ないどころか、大ありさ。絶対ぇ、日本近海で揉め事が始まること請け合いだよ」

 もし朝鮮が露国の保護下となるなら、アフガン領土を巡って対立している英露間の新たな火種となることは間違いなかった。
英国はすでに朝鮮巨文島を不法占拠している。必ず露国も対抗処置として保護を名目に朝鮮のどこかを占拠してくるだろう。
そうなれば宗主国を自認する清国も派兵などの強硬処置に出るしかない。そうすれば、いよいよ他の列強国が黙って指を
くわえているはずもなく、仏国が独国が伊国が色気を出して、次々に干渉して来るだろう。終には東アジアのこの一帯で大紛擾が
始まるのは避けられないことになる。
 当時日本政府が一番憂慮していたことだった。

榎本「この頃、アフガンで露軍が出張って来ていくつかの部族の土地を占領したことがあったよね?」

李 「知っているアル。それで英国も怒っているアルよ」

榎本「ところがさ、その英国新聞がそれを記事にしたんだが、冒頭でこんなことを書いてるのさ。『およそ文明国が、非文明の人を征服するのは神の法則がさせるのであって、文化文明の進歩上において喜ばしいことである』とね」

李 「アイヤー! 人の物を取るのが天の命じることと言うアルか!!」

榎本「それが西洋人の考え方でね。ま、野蛮な習慣を文明で正すというわけよ。考えようによっちゃあ、一理あるけどね」

李 「その文明とは西洋の習慣アルよ! 東洋には東洋の習慣があるアルよ!」

榎本「で、井上外務卿も日本駐在の貴国の徐公使に言ったのよ。『西洋人の説く万国公法(国際法)は頼りとするべきではない。
西洋人は利を見て義を忘れ、競って人の物を取る。その時にこちらから公法を論じても西洋国はただ答えるに腕力を以ってする。
だから公法を唯一のものとして頼ってはならない』っとね」

李 「アイヤー!! 正論アル!正論アル!」

榎本「ま、西洋人が考案した万国公法ってぇのは結局は西洋人のためにあるんであってね。そこで、公法には少し反することになるかもしれんが、
朝鮮の内政にある程度干渉して紛擾となるのを未然に防ぐ必要があるということさ。徐公使からもその報告があったと思うけど?」

李 「あったアル。しかし徐公使の報告は簡単なものだったアル。ここで閣下からもう一度詳しく聞きたいアル」

 よって榎本は、井上が書いた朝鮮指導案とその意見書を英語に訳しながら詳しく述べた。日清交際の初め、日清間での談話は筆談が
主であったが、後には英語ですることもあるようになった。ちなみに日清戦争の講和談判は全て英語でなされている。


[326:(2008/10/01(水) 23:58:34 ID:SVIWm5ZE)]
榎本「どうだったろうか。徐公使の報告は同じだったろうか」

 李鴻章は耳を傾けて熱心に聞いていた。
李 「う〜ん。報告は半分も要領を得ないものだったアル。雑なだけでなく自分の意見も交えて書いているアル。もし閣下から聞かなかったら井上外務卿の論旨をよく理解できなかったろう。徐公使は困った人物アルね」

榎本「主旨まで違ってたかね?」

李 「いや、大意は同じだったアル。しかし閣下が読んだような適切なものでなかったアル。やれやれ、彼はよい外交官ではないアルね!」

榎本「そう言われるな。入り組んだ論を間違いなく報告するのは難しいよ。大意が同じならよい。彼は英語も解せるし、前の公使より受けもよい人だよ」

 李鴻章はしばらく寡黙になりなかなか口を開かなかった。おそらく、癇癪を静めているに違いなかったw

李 「・・・・・ただ今読まれたものの漢訳文はないアルか?」

榎本「漢文に訳すのは容易じゃないよ。それに文章にして出すものじゃないし・・・ねえ」

李 「貴外務卿がこのように親切丁寧に説かれた論を訳して贈られないのはなぜアルか? そちが漢訳が難しいならこちらで漢訳するが」

榎本「秘すべき文書なので、この種のものは閣下の目前で読んで済ますのが外交上の慣例であるよ。すでにしっかり聞いてたでしょ」

李 「いや、備忘のためアルね。他意はないアル」
 李鴻章この時62才。

榎本「だから忘れないうちに書きとめられたらよい。それよりもこの指導案に対する御返事を承りたい」

李 「ごもっともの立案アル。ただ国王に有能な人材を登用させるのは勧告にとどまるアルね」

榎本「この重要な件をただ勧告で終わらすとは解せないことである。どうして強いて従わせないのか?」

李 「朝鮮は我が国の属藩であり国王も予と同等の地位にあるが、我が政府は従来から朝鮮の内政には干渉しない政策を執っているアル。それを干渉して服従させるのは難しいことアルよ」

榎本「はあ? 貴国が朝鮮の内政に干渉しないって? (どの口が言うかよ)信じられんなあ。それが勧告にとどまるなんてねえ。これは俺は絶対に信じられんw」

李 「ふふふふふ」
 李鴻章はニヤニヤして黙っていた。榎本はそれで李鴻章の本心は違うことを理解した。
 まあ、中国は言っていることと、することが全然違うのがスタンダードだからw

李 「・・・貴外務卿立案の8ヵ条だけでも漢訳したいがどうアルか」

榎本「ほらきた。もちろん承知した」

 これで会談は終わり、李鴻章はここでは朝鮮指導の提案に対して返事をしなかった。
 後に、漢訳の作業に入り、いくらか文章を訂正。そして李鴻章はその場で、
李「これは大賛成アルよ。実に満足すべき案アルね」
と賛同した。
榎本「でしょ。よかった。井上外務卿も喜ぼう」
 榎本は早速それを日本政府に報告した。

 ところがその数日後、天津領事館にいた榎本公使が北京に帰る日になって李鴻章がやって来た。

原敬天津領事「李中堂閣下が訪ねて来られてますが」

榎本「ん? 何事だろ。わざわざ見送りに来たのかな。すぐ会おう」

 会ってみると、李鴻章の表情が普段と違う。榎本は嫌な予感がした。
榎本「また何か故障でも仰せられることがあると見たが」

李 「ご名答アルね」
 李鴻章は、指導案8カ条の漢訳文を取り出して言った。


[327:(2008/10/02(木) 00:07:20 ID:UOnPUxtw)]
李 「3条と7条のことアル。これは結局は我が政府で人を選んでも、もし井上外務卿と意見が合わないなら実際には行えないアル。また1条にあるように井上外務卿と協議せねばならないとするなら、予は井上君の指揮を仰がねばならない地位となるアル。これでは自分が格下となるも同然アル」

榎本「はあ? 何を言っておられる。そら誤解だよう。だから日本側とよく話し合って相応しい人選をすればいいではないか。指揮を仰ぐとか格下とかいう問題ではなかろう」

李 「とにかく全体の主旨は賛同するが、これだけは出来ないことアル。お断りするアル」

榎本「何とそんな狭い了見でどうするのか。よく考えられよ!」
 榎本は言葉を尽して説得したが、李鴻章は決して意思を翻すことはなかった。それで榎
本は仕方なく、前回の報告とは反対のものを送らざるを得なかった。

井上 「これを見られよ。一旦了承しておきながら、やっぱりだめだとさ」

伊藤 「これは北京総署の大臣たちが反対したのだろうか」

井上 「いや、あの連中は李鴻章の言いなりだお。李鴻章を師匠として仰いでいるぐらいだから」

三条 「やはり李鴻章殿が後から考えを変えられたのであろう。まあ、仕方ないでごじゃるよ。それでも井上さんの論旨は充分伝わったようでおじゃるから、巨文島のことも含めて英国と露国に対すべき方途も理解したと思うが」

井上 「しかしこれほど管見の人物とは知らなかったお。ちょっと驚いた」

伊藤 「会って話してみると分かるが、実に猜疑心の深い人でもあるよ。まあ大国のプライドが許さなかったのだろうよ」

三条 「とにかく、今は朝鮮のことは清政府に任せるほかないでおじゃる」

 後日、井上外務卿は榎本公使に書簡を送ったが、中で李鴻章のことを次のように述べた。

「貴官御電報の趣に依れば、李氏に於ては全体の利害に暗く、梢々たる体裁曲節に拘泥し、本官が主眼とする亜細亜全州の平和を保持せんと欲する誠意を了解せざるものの如し。今日迄多少の匠意も為に徒為に属し候は実に遺憾と存候」「彼の如き管見を持し疑念を抱き候ては縦令共同事を謀るも到底其良結果を不可期と存候に付、此上は我に於ても朝鮮に対する政略を一変して之を放任して自然の成行を傍観するの外致方無之」

北京公使館員「で、外務卿は何と仰って来たんすか?」

榎本「ようするにさ、李鴻章は体裁にこだわって世の中が見えてなくて、日本がアジア全体の平和を保とうとする誠意で言っているのに、李鴻章のように見識が狭くて猜疑心の深い人間とは日本はもう共にはやってらんない。この上は日本は朝鮮に対する政策を変えて、もう放任して自然の成り行きに任せるしかないってさ」

公使館員「ハハハ、ぼろくそっすねえ」

榎本「うん。井上さんが怒るのも無理ないよなあ。けど、要するに清は宗主国として朝鮮のことは他から口出しされたくないのさ」

 ところが李鴻章がこの後に執った政策は、井上外務卿の指導案に沿ったものであり、ただ日本と緊密に協議するという部分だけを外したものであった。
 それも、朝鮮との宗属関係を強化することのみに力を注ぎ、国王周辺から内官を排除するだけでなく、国王の首をすげ替えようと画策するなど、およそ乱暴を極めた。

(つづく)


掲示板に戻る 最初- 前5 新着 最新5
NAME:MAIL:

reda.cgi soutokufu version 2.05k3 2006/04/17