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韓国の歴史をものすごくわかりやすく書いてみた

[318:sweeper ◆HBa/NeetAA(2008/09/01(月) 10:39:27 ID:feDcMgBI)]
127 名前:マンセー名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 01:21:55 ID:xOUmgtLX
(続き)
井上 「西洋人の説く万国公法は頼りとするべきではない。西洋人は利を見て義を忘れ、
競って人の物を取るお。その時にこちらから公法を論じても西洋国はただ答えるに腕力を
以ってする。我が国は実にこれに困ったお。よって、朝鮮に対するのも細心の注意が要る。
朝鮮のためになり代わって事を進めるようなことがあっては、予想外の面倒を負担するおそれがあるお。
これらのことは李中堂閣下によくよく説明されて、必ず朝鮮政府に賢明で有能な人選をさせ、
外交のことは一々李中堂閣下に尋ねさせて決裁を請うようにさせることがいるお」

徐 「この近藤氏からの報告書は持ち帰ってよいアルか」

井上 「お持ちになったらよいお」

徐 「漢文に訳して、閣下の御談話の趣旨を添えて李中堂に報告し、返事あり次第速やかに
お知らせするアル。東洋のためにお考えの深きを始めて承ったアル。感服の至りアル。自分は
閣下に師事致したいので今後も万端ご教示を願うアル」

 天津条約締結以後、日本政府は朝鮮への方針を若干変更し、専ら直接の援助や助言は控え、
それらのことを清国に肩代わりさせる政策を執った。
 この会談の後、井上は北京駐在の榎本公使に指示して同様の意見を李鴻章に説かせた。

128 名前:マンセー名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 01:29:18 ID:xOUmgtLX
(続き)
井上 「(書簡) そんなわけで、巨文島占拠は英露の対立から生じた問題だが、英国は
一時占拠するだけだと言っている。しかし、その一時という言葉が曲者で、実はテンポラリー
オキュペーション(temporary occupation)とは99年間までを指すらしい。英国と朝鮮間の問題であるが、
我が国にも清国にも重大な影響があることを李中堂に説明されたい。
我が国から英国に働きかけるのは今は得策ではない。ここは清国から直接英国に折衝させるのが
よいだろう。いずれは機会を見て我が政府からも英国政府に対して公然となく巨文島からの退去を
促す積りである」

 井上はこう述べて、李鴻章に対する提案8ヵ条を送付した。

1 朝鮮に対する政策は最も内密にして、これを李鴻章氏と本官とで協議し、李鴻章氏が施行すること。

2 朝鮮国王に今のような政務をさせず、内官の特権を剥奪して国王の政務から離すこと。

3 国内で第一の人物を選んで政務を委任させ、この進退にも国王は必ず李鴻章氏の承諾を得るように
させること。

4 その人物は、金宏集、金允植、魚允中のような人であること。

5 出来るだけ速やかにモルレンドルフ氏を退け、米国人に代わらせること。

6 駐在の陳樹棠は篤学の人であるが力量が足りない。他の有力者と代わらせるべきである。


[319:sweeper ◆HBa/NeetAA(2008/09/01(月) 10:44:22 ID:feDcMgBI)]
129 名前:マンセー名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/01(月) 01:32:12 ID:xOUmgtLX
(続き)
7 その後任の駐在官と米国人は李鴻章氏が充分に訓令を与え、その後に日本に送って本官に
面会させること。

8 後任の駐在官は京城駐在の我が国の公使と深く交わり、諸事協議して事を進めること。

 以上は、全くアジア州全体への侵略を防がんとする一点から出たことであって、朝鮮内政に
干渉することを主とするものではない。以上。

榎本 「(書簡)いっそのこと、朝鮮を日清合同の保護下に置いてはどうですか?」

井上 「(書簡)我が国は朝鮮を独立国と認めているお。しかし清国は属邦としているお。
これを両国で公然と保護するとなれば、各国は清国の属国主義を賛成することになるかも
しれないお。それでは我が国の方針が不利となるから出来ないことだお」

 実は朝鮮国王に露国と親密になるように勧めたのはモルレンドルフであった。もともとは
清国政府から推薦を受けて朝鮮政府の顧問官として雇われた人であったが、度重なる清国の干渉に
嫌気がさし、むしろ露国に依頼するよう国王に勧めたらしい。実は露国はこの頃まだ、辺境且つ
貧国の朝鮮を併呑することは負担にこそなれ、殆ど利益は無いと見ていた。よって、当時の
露国政府の方針は、朝鮮は独立国且つ中立の立場であればよい、という考えであった。
モルレンドルフの進言はそのことも影響していよう。
 もっとも井上は、雇い外国人という者は、所詮、義よりも利を選ぶものである、と言ったが。w

130 名前:マンセー名無しさん[] 投稿日:2008/09/01(月) 01:38:49 ID:xOUmgtLX
(続き)
 しかし、この提案8ヵ条。朝鮮に対する政策の提案なのだが、ほとんどその宗主国である清国を
指導するかの如き文言だらけである。まあ、明治の日本というのは、中国に対してこんな直球を
投げることをする政府を擁していたのだと。
(つづく)


[320:sweeper ◆HBa/NeetAA(2008/09/20(土) 12:30:10 ID:OXKXV5Lc)]
151 名前:マンセー名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 00:09:07 ID:HY+nVnwe

 明治18年(1885)7月、北京駐在榎本武揚全権公使は、天津の総督衙門に於いて露韓密約の件で
李鴻章と会談した。もう一つの日清会談と言ってもよい重要な意味を含むものであった。
 李鴻章は当時の中国を代表する人物である。一方、榎本武揚は生粋の江戸っ子。李鴻章に
もの言うのにも遠慮会釈ない人であった。

榎本「露韓密約に関する近藤氏の報告はすでにご存知であろう」

李 「うむ。承知しているアル。こちらも調べて分かっていることは、露韓密約のために朝鮮が恐らく
人を露国に派遣しただろう、ということぐらいアル」

榎本「朝鮮駐在の露国公使代理の書記官が言うのに、英国が巨文島から撤退した後は露国は
その10倍の領土を占拠するだろう、と大言したらしい」

李 「そのことは知っているアルよ。そのうえ露国は、日朝両兵が撤退したからこれからは露国が
朝鮮兵訓練の教官を出すと言ったらしいアルね。だからこれを朝鮮政府に問いただしたところ、
韓王と大臣たちは、そのような依頼をしたことはない、と弁解してモルレンドルフを免職したアル」

榎本「ほう。それほんと?」

152 名前:マンセー名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 00:09:46 ID:HY+nVnwe
(続き)
李 「(得意げに)確実アルね。厳しく問いただしたからアルね」

榎本「露韓密約は6ヵ条からなると聞く。李中堂は知っておられよう」

李 「予も6ヵ条と聞いたアルね」

榎本「その内容はご存じか?」

李 「知っているアルよ。第一に、もし金玉均がウラジオストックに来たら、露政府はこれを捕まえて
朝鮮政府に渡すこと。第二に、朝鮮が日本に支払う賠償金13万円を、露政府が日本政府に勧告して
支払いを求めないようにさせること。第三に、他国が朝鮮を侵略しようとしたら露国は朝鮮に派兵して
保護すること」

榎本「うん、こちらが知っているものと合ってる」

李 「朝鮮政府は既に日本政府に賠償金支払いは済んだアルか?」

榎本「いくらかは払ったが、あの通り貧乏国だからまだ完済したとは聞いてない」

李 「(ニヤニヤ)必ず全額を催促して払わせるがよいアルよ。でないと露政府は、我政府の尽力によって
日本政府は支払いを催促しなかった、と朝鮮政府に己の力を誇示しようとして、そんなことを
言い出すだろうアルね」


[321:sweeper ◆HBa/NeetAA(2008/09/20(土) 12:33:58 ID:OXKXV5Lc)]
153 名前:マンセー名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 00:10:24 ID:HY+nVnwe
(続き)
榎本「ハハハ、朝鮮政府の奴らが、そんなはったり一つで露国になびく姿が眼に見えるような」

李 「国の外交とはそんなものアル。この第三の他国も日本のことを言っているアルよ」

榎本「おいおい日本かよ。中国じゃないのw」

李 「第四に、露国政府は京城に正式に公使を駐在させる。第五に朝鮮周辺の海上は露国海軍が
防衛活動する。第六に、陸路での通商を開く。以上アル」

榎本「だいたい日本政府が把握しているのと同じだね。けど一つだけ、朝鮮政府は露国の士官を雇って
朝鮮兵を教練する、というのが抜けてる」

李 「その話はすでにしたが、密約の中にあるとは今度の朝鮮からの情報にはなかったアルね」

榎本「井上外務卿と他と2ヶ所からの情報があった」

李 「承知したアル。ところで、どう思うアルか? 朝鮮国王には、この密約は全権の委任も無い使節が
結んだものであり、また批准も無いので、露国が実施するように迫っても直ぐに破棄するべきである、
と言っといたアルが、露国が威圧してでも実施を朝鮮王に迫ることがあろうか?」

154 名前:マンセー名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 00:18:48 ID:HY+nVnwe
(続き)
榎本「それがないとは保障できない。使節に全権なく批准もなかったとしても、全く国王が派遣した者で
あることが確かなら、これを理由に迫ることもないとは言えない」

李 「もし露国がこれをするなら我が政府は厳重に抗議するつもりアル!」

榎本「ただ露政府がそれをすれば国による脅迫となる。これは万国公法にも反することになるので、
まさかそこまではしないと思うが」

 朝鮮が露国との間で各国と同様の条約を結んだのは明治17年(1884)7月であった。しかし今度の
露韓密約は、露国が軍事的に朝鮮を保護する、つまりは新たな宗主国となることを示唆するかのような
内容をもつものであっただけに、当然、日清両政府はこれを警戒した。

李 「朝鮮を露国の保護下に置くようなことは、朝鮮にとっても不幸になるだけでなく、
我が中国と貴国にとっても不利益となるのは甚大アル!」

榎本「その通り」

李 「ただ貴国は朝鮮を独立国と認めているから、貴国が抗議しても露国は耳を貸さないだろうアルね。
これに反して中国が朝鮮の宗主国たるは天下の共に知るところアル。朝鮮は条約を他国と結んだ時は
必ず我が国に条約文を送って奏問している。しかし今度の密約はそれがなかったアルし、まさに中国は
これを無効のものと見做すと。この中国の抗議には露国は耳を貸さないわけには行かないアルよ」


[322:sweeper ◆HBa/NeetAA(2008/09/20(土) 12:37:29 ID:OXKXV5Lc)]
155 名前:マンセー名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 00:20:00 ID:HY+nVnwe
(続き)
榎本「だろうね。けど、抗議の論拠を出すのに宗主国の権利を言うなら、おそらく議論がややこしく
なるんじゃないの? なぜなら露国政府は必ず言うはずだよ。朝鮮は独立国であるから
我が皇帝陛下は対等に条約を結んだと。朝鮮政府が中国に条約文を送ろうが送るまいが、
独立自主の国の勝手である、我が国と朝鮮との間の資格のことで、宗主国を自認しても
中国に口を挟む権利はない、とね」

李 「ウーーーン」

榎本「だからそれよりも、朝鮮は隣接した緊要の地であり中国の利害に関するので黙って
許すわけにはいかない、と言う方がよくないか?」

李 「(黙)・・・・・・そういうことならば、日本もまた露国に抗議する権利があるアルね」

榎本「いや日本政府がするかどうか知らんが、やっぱり朝鮮と貴国との関係は、我が国とは違って
重いものがあるのは世間も知るところなんだから、中国がまず主立って抗議せねばならんと思うよ」

 李鴻章は黙っていた。日本を列強国からの盾や外援として利用するのが李鴻章の戦略であったし。

榎本「巨文島の件はどうするの?」

156 名前:マンセー名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/20(土) 00:22:38 ID:HY+nVnwe
(続き)
李 「予は英国領事に退去を要請したアル。しかし英国領事が言うのに、英露両政府で妥結するなら
退去となろうと。それで予が、露国も対抗して英国のように朝鮮のある場所を占拠したらどうするのか、
と言うと、英国領事は、それは英国が関係するところではない、と答えたアルね」

榎本「ほんとに退去すると思う?」

李 「また口実を設けて退去しないだろうアル」

榎本「俺もそう思う。巨文島から海底電線も設置したらしいから」

李 「上海まで電線を敷いたらしいアル。このことで露国公使は貴殿に何か言ったアルか」

榎本「閣下にだけは打ち明けよう。露国公使が言うのに、巨文島占拠では前もって清政府が英国に
許可を出したに違いないと。それで俺が、そんな許可なんぞ出す理由がないじゃん、と言うと、
それなら英国が勝手にしたのだろう、と。で、その口ぶりでは、露国もまた占拠しようとかいう感じでは
なかった。けど、公使館内職員の意見にはそれがあった。
英国の行動は露国の利益に影響するから露国もどこかを占拠してから英国と折衝するべきと。
これ、難問だよ」

李 「まったくそうアル! どうすればいいか、意見を聞きたいアル」


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