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【教えて】はじめてのぶんかじんるいがく

231 名前:ふゆやすみのしゅくだい(2/7) 投稿日:2008/01/02(水) 13:20:23 ID:5VMKybqk
2 たたら−原始的な製鉄法
*警告! ここから先、たたら製鉄をかなり貶します。「たたら製鉄万歳。玉鋼こそ究極にして至高」という信念を
お持ちの方は読み飛ばすことを推奨します

さて、我が国の伝統的製鉄法である「たたら」だが、かなり原始的で稚拙な技術といっても大嘘にはならないだろう。
大きな問題点は「火力の不足」(純度を追求する場合に限っては、これは一面長所でもあるが)と「燃料と還元剤の未分離」である。
(1) 火力の不足
 たたら製鉄では、鋼の融点(1370℃前後。組成により異なる)に到達できない。時代にもよるが炉底温度は高くて
1200℃前後だったようだ。つまりたたらでは鋼を液化できない。これがどう問題になるか、均質な鋼を作れないのである。
たたら製鉄の製品は、同じロットでも品質が不均一な塊しか作れない。このため、たたら製鉄の鉄は品質ごとに
分類し、必要に応じて熱して叩くという原始的な方法で脱炭する「大鍛冶」あるいは「おろし金」という工程が必須であった。
(2) 燃料と還元剤の未分離
 これは炉の構造的には「るつぼ」を使用しないことにある。るつぼを使用する場合、るつぼの中に鉄鉱石または砂鉄と
炭を入れるつぼを外部から過熱する。るつぼの温度が上がるにつれ鉱石中の酸化鉄が還元され金属鉄が得られる。還元が
進行したところで、るつぼに十分な空気を通じて過熱を続ければ残存する炭素は燃えて減っていき、適切な炭素量に
調整した鋼を作ることが出来る。つまり同じ炭を使っても「るつぼ内の炭」は還元剤兼添加剤、「るつぼを熱する炭」は
熱を得るための燃料と区分され、それぞれの量を個別に調整できる。
 しかしるつぼを使用せず、炉内に酸化鉄と炭を混合投入するたたら製鉄では、「還元剤」と「燃料」を区別することが
出来ない、当然、鉄に加える炭素量をコントロールできない。

以上のようにたたら製鉄は、原始的で工業的にはかなり問題が多い方法である。明治以降西洋式製鉄法に一蹴されて
しまったのも無理ないところであろう。

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